よくある質問

豆知識

~高脂肪食なのに血栓性疾患が少ないイヌイット~

1970年代に行われた調査によれば、イヌイット(エスキモー)の脂肪摂取量はエネルギー比で約40%に達しており、デンマーク人とほぼ同じでした。かなりの高脂肪食ですが、総コレステロールはイヌイットがデンマーク人の2倍、血中コレステロール値は変わりません。ところが、デンマーク人の死亡原因の40%以上を心筋梗塞が占めるのに対して、イヌイットは動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣描画大幅に少ないことがわかったのです。発症率の高いはずの61歳以上でも心筋梗塞はわずかに3.6%でした。その理由としてあげられたのは、イヌイットの食生活の中心になっている魚やアザラシなどで、EPA・DHAを多く摂取しているということでした。

日本でも、沿岸漁民と山間部の農民の食生活を調査した報告があります。 血液中の脂肪酸構成比では漁民の方が農民よりEPAの比率が高く、血小板の凝集しやすさを見る検査では、漁民は農民の1/3でした。魚民はイワシなどの魚を農民の平均2.5倍摂取し、EPA摂取量は2.7倍です。魚の不漁の年には血中EPAが減り、血小板凝集能も上がっているという結果も認められました。

Q&A

Q1 : DHAやEPAはどんな人におすすめですか?

A1 : 血圧・血中コレステロール、中性脂肪などが高めの方、炎症性疾患のある方、肉や加工品の摂取が多くあまりお魚を食べない方は特に積極的にDHA・EPAをとっていただきたいです。
また、摂取能力の弱い赤ちゃんやお年寄り、妊娠中の方も脂ののったお魚を上手にメニューに取り入れてください。

Q2 : DHA・EPAを摂りすぎると何か影響がありますか?

A2 : 体内では恒常性維持機能がはたらくので、通常の食事では過剰症の心配はありませんが、多く摂取すれば良いというものではありません。DHAにおいては、摂取量が不十分であると学習能力が劣る可能性があるということであり、多く摂取することで「頭がよくなる」ということではありません。
また、DHAやEPAを含む魚油では、副作用としてげっぷ、吐き気、鼻血、軟便が報告されています。特に、妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないので魚などの食品や特別用途食品以外の使用は避けた方がいいでしょう。

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